1900

律子P「春香ちゃんに繋いでもらえますか?」

小鳥「では春香ちゃんに電話を繋ぎます」

春香は駅前を走っていた。

春香「律子さん何処行っちゃったんだろう…?」
不意に太陽のジェラシーの電子音が流れる。

春香「もしもし!」

律子P「もしもし、春香ちゃん?」

春香「律子さんのプロデューサーさん、今駅前に居るんですけどちょっと見当たらないですねぇ」
キョロキョロと辺りを見回す。

律子P「そうか…何処に行ったんだ…」

春香「元気出してくださいね、きっと見つかりますから!」

律子P「うん、そうだね!」

春香「そうですよ、遠くに行った様に見えて案外近くに居るのかもしれませんし…あ、れ?」

律子P「どうした?」

春香「今、律子さんぽい人が居たような…」

律子P「本当?」

春香「ちょっと行ってみますね!」

律子P「わかった、俺もそっちに行くよ!」

春香は律子と思しき人影が見えた方におもむろに走り出した。

プロデューサーも春香の言葉を信じて駅前に引き返す。

春香「あれ…気のせいだったのかな…?」
辺りを見回してみたが律子の姿は見えなかった。

春香「戻ってみようかなぁ…」
もと来た道を戻っていく。

春香「…あ!」
春香の視線の遥か先には二つのお下げをした女の子の後姿があった。

間違いなく律子だった。

春香「プロデューサーさん!」

律子P「居た?」

春香「見つけましたよ!律子さん!」

律子P「駅前か!どっちに向かって行ってる?」

春香「えっとですね、ここから向かってる方向だと多分…おわっ!」

プロデューサーの携帯電話からツーツーと電話が繋がっていない電子音が聞こえる。

律子P「春香ちゃん!?」
受話器の向こうからは春香の声は聞こえなかった。

プロデューサーの携帯が鳴った。

律子P「もしもし!」

小鳥「小鳥です。春香ちゃんの携帯が通じなくなりました…恐らくコケた拍子に故障したんだと…」

律子P「う…わかりました…」
パタンと携帯を閉じて駅前に向かって走り出す。

その頃

春香「いったたたたっ!」
携帯を下敷きにして転んだ春香は足首を押さえていた。

春香「変な…風に転んじゃったな…」
慌てて携帯を手に取る。

春香「もしもし!」
全く反応の無い携帯電話を見てみると下半分が1本の線で辛うじて繋がっているだけだった。

春香「私って…ごめんなさい。プロデューサーさん」
痛む足を引きずって春香は事務所に向かってゆっくり歩き出した。

1930

律子P「やっぱり…いないよな…はぁ。春香ちゃん無事だと良いけど」

<小鳥に連絡>

小鳥「はい、小鳥です。春香ちゃんは事務所に帰ってきましたよ。足を捻っちゃったみたいで探しには行けなさそうです…」
小鳥「それと千早ちゃんが待っていられなかった様で出て行ってしまいました」

<春香と会話>   <千早と電話>   <美希の状況>