1930
プロデューサー「春香ちゃんに繋いでもらえますか?」
小鳥「では春香ちゃんと代わりますね」
春香「ごめんなさい、プロデューサーさん…」
電話の向こうで春香が申し訳無さそうに謝辞を述べる。
律子P「いや、こっちこそ怪我させてしまって…ごめんね」
春香「いえ、私のドジですから…あはは。律子さんは住宅街の方に向かって歩いてましたよ」
律子P「住宅街…行き違いか…」
春香「まだ間に合うと思います!諦めないで下さいね!」
律子P「うん、ありがとう!きっと連れて帰るよ!」
プロデューサーは携帯を閉じると住宅街に向かって走り出した。
2000
律子P「ハァ、ハァ、ハァ。律子は…」
辺りを見回す。
律子P「ん…」
少し離れた場所から人が歩いて来るのが見えた。
律子P「見つけた!」
最後の力を振り絞って駆け寄る。
律子P「律子!」
プロデューサーの言葉に律子はビクッと体を震わせた。
律子「プロ、デューサー…」
プロデューサーの姿を確認すると警戒する様に律子は後退りする。
律子P「さぁ、帰ろう?みんな心配してるぞ?」
律子「…です」
律子P「え?」
律子「嫌です…ごめんなさい…」
律子P「なんで…」
律子「…辛いんです、一緒に居るのが…だから…ごめんなさい!」
そう言うと律子は踵を返して走り去ってしまった。
律子P「律子!!」
慌てて走ろうとしたがプロデューサーの足は既に限界が来ていた。
気持ちとは裏腹に足は前に出すのがやっとの状態だった。
プロデューサーは小さくなる律子の背中をただ見送る事しか出来なかった…。